トーンログ

デッキ案やちょっと役立ちそうなことを書いています~

【光造形3Dプリンター】モーター部分を分解・修理してみた【Photon】

こんにちは、トーンです。

 

自宅で使っているPhotonを分解・修理したところ、稼働音が以前よりも気にならなくなったため、紹介します。

軸の動きが悪く感じる場合にも参考になるかと思います。

うちはレジンが軸のところにこぼれてしまい、軸の動作が悪くなったため、自分で修理を行ったところ、稼働音が改善された、といった感じです。

分解・改造は自己責任の元、行ってください。当ブロクでは一切責任を持てません。

 

今回行ったことは、モーターの中に入っているベアリングの交換です。

 

【目次】

 

~工具紹介~

今回、分解に使用した工具は以下のようになります。

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左から順に

・+ドライバー(モーター分解用)

・ードライバー(モーター分解用)

・六角レンチ(3Dプリンター分解用、付属品のものでOKです)

・ペンチ(モーター分解用)

となっております。

 

~3Dプリンター本体の分解~

まずは、回転軸についている、出力品がくっつくブラケットと回転軸の分離をします。

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あらかじめ、ブラケットを上ギリギリまで移動させておくと少し楽です。

軸付近のネジを2本外し、

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外してあげるとこのように軸ごと下がります。

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プリンターの電源を入れ、「move Z」で動かしてあげると抜けます。

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次に、本体のカバーの取り外しにかかります。

蓋を開けたところにあるネジ2本と、側面のネジを左右2本、合計6本外します。

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プリンター正面下のカバーを開けると、このようになっております。

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カバーと本体でつながっている配線として、

・モニターとの配線

・冷却ファンとの配線

以上の2つが繋がれているのがわかります。

モニターとの配線の方が長さに余裕がないため、こちらから外します。

 

モニターも六角レンチで外します。

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冷却ファンは表から六角レンチで外していきます。

裏側の方はナットで止まっているため、ナットも忘れず回収します。

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モーターの取り外しに必要な本体の分解は以上になります。

 

~モーターの取り外し~

モーターは軸と一体になっているため、冒頭で軸とブラケットを分離した際にモーターは下側に下がっています。

モーターは配線でつながっているため、こちらも取り外しましょう。

ただ、配線のコネクタ部分はグルーガンで止められているため、ニッパーで除去しましょう。

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配線が取れれば、モーターは本体と完全に分離されているため、引き抜けます。

 

~モーターの分解~

モーターにはフランジがくっついているため、六角レンチで外します。

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フランジを取り外した後の全体像です。

軸がしっかりとモーターから生えていることがわかります。

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モーターの底にあるネジを+ドライバーで外します。

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ネジを外した後、いよいよ中の分解になりますが、カバーが外れづらいため、自分は隙間にードライバーを入れ、ゴムハンマーで叩いて強引に分解しました。

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外して中をバラすとこのようになっています。

中央にある黒い輪っかがバネとなっており、底部の方についているものです。

軸についている緑色のものは強力な磁石のため、取り扱いには気をつけてください。

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~モーターのベアリング交換~

今回交換したベアリングは、矢印部のところについているものです。

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今回交換するベアリングのサイズは、内径8mm、外形16mm、幅5mmのものです。

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Photonに入っていたベアリングは海外製ですが、日本でも同じ規格のものを作っているメーカーはありますので、そちらを使用します。

実際に交換したベアリングのリンクはこちらです。

www.monotaro.com

 

3Dプリンターの組み立て~

ベアリングが交換したら、プリンターを元に戻します。

手順は、分解時とは少し異なり、

モーターの組み立て→

モーターとブラケットの組付け→

冷却ファンの組付け→

モニターの組付け→

カバーの組付け

と行ってください。

モーターとブラケットの組付けを途中で行わないとつけれなくなってしまいます。

 

モーターとブラケットの組み付け時は外す時と同様、軸を回転させて組み付けます。

その際にはモニターが外れているため、お試し感が出ます(笑)

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無事元の姿に戻ったら完了です、お疲れ様でした!

 

~最後に~

レジンを軸部分にこぼしてしまい、今回ベアリングの交換に踏み切りました。

ベアリングを超音波洗浄機で洗浄したのですが、多少の改善はあったものの、完全には戻らなかったため、素直に交換してしまうのがいいと思います。

 

よい3Dライフを!